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「あんた、息が臭いね。あと１０年もしないうちに、歯が全部抜けちゃうよ？

糖尿病だろ？　

やっぱり。そしたら歯が全部抜けちまう間に合併症で、あの世に行っちまうなあ。」

全く歯に衣着せないとはこの事だ。人が気にしてることをズケズケとぬかしやがる。それがまた当たってるから、ぐーのねもでやしない。

それにしたって、仮にもドクターの言い草かよ。

「気分を害したら御免なさいよ。でもね、このくらい強く言わないと、生活習慣を変えないからね。

そうなりたくなければ、生活習慣を変えるしかない。

生活習慣を変えれば、そうならない可能性が広がる。生活習慣を変えると言って、何か大袈裟なことをしろというわけではない。

今度私のクリニックに来なさい。」

今から２５年前、Ｈ工務店の社長の私が５３才の時、今から思えば、命の恩人とも言える歯科医のＫドクター（当時５５才、私の２才上）とのやり取り。

お客様の別のドクターの紹介でＫドクターの自宅のリフォーム工事を請け負った。

打ち合わせに初めてお伺いし、間近に言葉を交わし、あまりに臭い私の息に、職業柄黙っていられなかったのだろう。

事実、５３才の時の健康診断で、私は糖尿病を宣告され、もっと痩せるように、ドクターから厳しく指摘を受けていた。

Ｋドクターは一瞬ですべてを見抜いた。

それから私はＫドクターを師事した。

以来、２５年。

お陰様で、今も全部自分の歯、１本も抜けていない。糖尿病も進行することなく、合併症もゼロ。

メタボも解消。

先生のお宅のリフォームは今も７８才の私が現役で手掛けている。

まさに、生涯現役！

ブラッシングのポイント？

ああ、そうだそうだ。

歯ブラシの毛先を歯と歯茎の間に当てて、優しく細かく振動させる。

歯茎が弱ってると、毛先が間に入って行って、痛い。痛いのを我慢して更に血が出るまで毛先を入れる。痛いのを我慢して、何度も血を出す。

３日もすると、血は止まる。歯茎はしっかり引き締まっている。

これを２５年続けている。